伊予十三佛霊場について

 民間信仰として始まり、大衆化して全国に広まったといわれる「十三佛信仰」。
 現在でも十三佛像を一尊ずつ本尊として安置している寺院、それら十三ヵ寺を巡礼する「十三佛巡り」は各地で盛んに行われています。十三佛それぞれ特有の加持力によって、衆生には現世利益と往生浄土をもたらすと伝えられ、また追善回向に十三佛を供養すれば、亡くなられた方の徳に相応した仏さまが浄土に導くとも言われています。
 西国・秩父の観音霊場三十三所や、四国八十八ヵ所など、いろいろな巡礼がありますが、近年では「十三佛めぐり」も盛んになり、ことに近縁で亡くなられた方の冥福を祈る遺族や友人が多数巡礼しています。

 伊予十三佛霊場は、日々の生業のかたわらであっても、思い立てば誰もが巡拝することができる十三佛霊場を、という願いをこめて、昭和五十六年九月吉日に開かれました。
 十三佛それぞれを本尊とする十三ヵ寺に、発願と結願の寺を加えた十五ヵ寺。
 各寺院それぞれに違った趣があり、伊予の古刹をめぐる「小旅行」として楽しめるのもまた魅力の一つではないでしょうか。

旅の思い出

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